
旅行会社やOTAの投票によって選ばれる
「にっぽんの温泉100選」(観光経済新聞社主催)で
22年連続、第一位を獲得している名湯、草津温泉。
草津温泉の源泉は50°C近いものがほとんどで、
そのままでは入浴できないことから
人々の知恵により江戸時代に生まれたのが
独特の入浴法「湯もみ」です。
「湯もみ」は源泉の成分を薄めずに
温度を下げることができるだけでなく、
湯を対流させることで有用成分を均一にし、
肌ざわりをやさしくするなどの効果もあります。


草津温泉のシンボル「湯畑」も一種の“湯もみ”で、
源泉を一度、長い木の樋(湯樋)に流し、
外気に触れさせることで湯温を下げ、やわらかな湯にしています。
浴槽に並んだ “湯もみガールズ” が、
約180cmの木の板でお湯をかきまぜる「湯もみショー」は、
その入浴法を誰でも目で楽しめるよう考案されたもので、
明治の頃に始まった風習です。
実は、もともと草津にはこの「湯もみ」の他、
高温の湯をなるべく動かさぬよう皆で一斉に入湯し、
同時に上がるという集団入浴法がありました。
その後、明治時代に入ると湯長の号令で
時間を区切って入湯する「伝統湯」が確立しました。
伝統湯では入浴前に「湯もみ」を行い、
のぼせを防ぐため、手桶で頭から何度も湯をかぶり、
その後、湯長の号令で一斉に湯に浸かり、
湯船の中でじっと待つこと3分間、、、
同じく号令で一斉に上がる、これを1日4回繰り返します。
温度を下げたやわらかな湯とはいえ、
温泉の温度は、まだまだかなりの激アツ、、、
この「湯もみ」を行う際、
調子を取るため歌われたのが\チョイナチョイナ/の
掛け声で知られる民謡「草津湯もみ唄」です。
「湯もみショー」は現在、当館から徒歩5分の熱の湯で
一日6回公演が行われ、見るだけでなく気軽に体験も楽しめます。
一方、昔ながらの伝統湯についても温泉街にある共同浴場
「千代の湯」で今も実際に体験することができます。
いずれも予約不要ですので、草津を訪れたらぜひ一度、
体験してみてはいかがでしょうか。
濛々と湯けむりが立ち込める湿度100%の空間は
これぞ、草津!とワクワク感が止まらない
貴重で楽しいユニーク体験です!
画像参照/草津温泉主義(https://www.yumomi.net/senshitsusyugi/)
▽熱の湯
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/netsunoyu/
▽千代の湯
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/kankou/1098.php
・時間湯のご利用についてhttps://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1584511346317/index.html